「目黒のマンション、今売ったらいくらになるの?」——そう考えている方に向けて、国土交通省が公開している2025年の実取引データをもとに、目黒駅エリアの中古マンション成約相場を整理しました。ただ相場を眺めるだけでなく、「地区によって査定額がどれだけ変わるか」「今が売り時かどうか」まで、売却を検討している方が知りたい視点でまとめています。
01. まず結論——目黒1LDK以上の売却相場
中央値
1億円
坪単価(中央値)
589万円/坪
対象件数
199件
01
1LDK台
約7,500万円
02
2LDK台
約1億1,000万円
03
3LDK台
約1億6,000万円
平均値は1億2,688万円ですが、高額物件に引き上げられています。「中央値」のほうが実態に近い数字です。ただし、これはあくまで目黒駅エリア全体の数字です。この後の「地区別」で見るように、実際の査定額は地区によって2倍以上変わることがあります。ご自身の物件がどのゾーンに位置するかは、目安として押さえておいてください。
02. 間取り別——「広さのコスパ」は買い手にも刺さる
| 間取り | 件数 | 中央値 | 坪単価(中央値) |
|---|---|---|---|
| 1LDK台 | 68件 | 7,500万円 | 547万円/坪 |
| 2LDK台 | 91件 | 1億1,000万円 | 606万円/坪 |
| 3LDK台 | 39件 | 1億6,000万円 | 617万円/坪 |
1LDK台が547万円/坪、2LDK台が606万円/坪、3LDK台が617万円/坪。間取りが変わっても坪単価がほとんど変わりません。これは売主にとって朗報です。広い部屋でも坪単価が跳ね上がらないぶん、ファミリー向けの3LDK・3SLDKでも「割高感」を持たれにくく、買い手が付きやすい傾向があります。3LDK以上をお持ちの方は、この点を査定担当者と確認してみてください。
03. 地区によって、査定額はここまで変わる
「目黒駅が最寄り」とひとことで言っても、住所の地区によって相場は大きく異なります。ご自身の物件がどの地区に当たるか、まず確認してください。
| 地区 | 件数 | 中央値 |
|---|---|---|
| 西五反田 | 20件 | 1億8,000万円 |
| 上大崎 | 63件 | 1億2,000万円 |
| 三田 | 6件 | 1億1,000万円 |
| 下目黒 | 57件 | 9,800万円 |
| 東五反田 | 5件 | 9,500万円 |
| 目黒 | 46件 | 8,150万円 |
「目黒」アドレスの中央値が8,150万円と最安グループ、「西五反田」が1億8,000万円と最高値です。同じ目黒駅最寄りでも、地区が変わるだけで2倍以上の差が出ます。
04. 目黒の「売り時」をデータから考える
| 築年代 | 件数 | 中央値 |
|---|---|---|
| 〜1981年(旧耐震) | 50件 | 6,600万円 |
| 1982〜1989年 | 15件 | 8,000万円 |
| 1990年代 | 26件 | 9,800万円 |
| 2000年代 | 23件 | 1億1,000万円 |
| 2010年代 | 64件 | 1億2,000万円 |
| 2020年代 | 21件 | 1億8,000万円 |
目黒駅圏は旧耐震(1981年以前)の物件が50件と、このシリーズの中でも特に多く流通しています。旧耐震物件は買主がフラット35を利用できないケースがあり、購入できる層が年々絞られていきます。「まだ大丈夫」と先延ばしにするほど、買い手の候補は狭まっていく傾向にあると考えられます。
05. 査定依頼のコツ——地区差が大きいエリアだからこそ
目黒は駅徒歩分数についても素直な傾向があります。〜5分が1億3,000万円、6〜10分が1億1,000万円、11〜15分が7,400万円と、近いほど高い「常識通り」の並びです(恵比寿・渋谷ではこの逆転現象が起きています)。改装済み・未改装の価格差もほぼなく(8,100万円 vs 8,750万円)、エリア・築年・立地といった物件の本質的なスペックが、そのまま価格に反映されやすいエリアだといえます。
ここまで見てきた通り、目黒は「地区」「築年代」による価格差が大きいエリアです。だからこそ、機械的な机上査定だけでは実態とズレた金額が出やすくなります。複数社の机上査定で相場観をつかんだ上で、信頼できる会社に訪問査定を依頼するのが確実です。訪問査定では、地区特性・耐震基準・管理状態まで加味した、より精度の高い査定額を確認できます。
06. 売却前に確認しておきたいこと
地区まで踏まえた査定を依頼する
西五反田(1億8,000万円)と目黒アドレス(8,150万円)では2倍以上の差があります。「目黒駅圏」でざっくり相場を見ても実態と乖離します。ご自身の物件の地区を踏まえた査定を依頼してください。
旧耐震物件は早めの行動を検討する
目黒駅圏は旧耐震(1981年以前)の物件が50件と多く流通しています。買主のローン条件が絞られる前に、早めに査定を受けておくことをおすすめします。
3LDK以上も坪単価で不利にならない
目黒では1LDK台・2LDK台・3LDK台の坪単価がほぼ横並びです。広い部屋でも坪単価の面で不利になりにくく、ファミリー向け物件も売りやすい環境といえます。
このデータはあくまで「参考」として使う
今回の199件は届出・公開された取引の一部です。個別物件の査定は実際の専門家に相談するのが一番確実です。
よくある質問(FAQ)
Q. 目黒の中古マンションの売却相場はいくらですか?
A. 2025年の成約データ(199件)では中央値1億円です。間取りによって1LDK台は約7,500万円、2LDK台は約1億1,000万円、3LDK台は約1億6,000万円と異なります。ただし地区によって最大2倍以上の差があるため、目安としてご覧ください。
Q. 同じ目黒駅圏でも、地区によって査定額はどのくらい変わりますか?
A. 今回のデータでは西五反田(1億8,000万円)と目黒アドレス(8,150万円)で2倍以上の差がありました。査定を依頼する際は、駅名だけでなく地区名まで伝えることをおすすめします。
Q. 旧耐震のマンションでも売却できますか?また、査定額はどのくらい下がりますか?
A. 売却は可能です。今回のデータでは旧耐震(1981年以前)の中央値が6,600万円、2020年代築が1億8,000万円と2.7倍の差がありました。旧耐震はフラット35が使えず買主が絞られるため、早めの売却検討をおすすめします。
Q. 相続したマンションでも、同じ相場感で考えて良いですか?
A. 基本的な相場の考え方は同じですが、相続の場合は相続登記や税制の確認が別途必要です。詳しくは相続マンションの売却に関する記事もあわせてご確認ください。
Q. 目黒と中目黒はどちらが相場が高いですか?
A. 今回のデータでは目黒(中央値1億円)が中目黒(中央値9,800万円)よりわずかに高い結果です。ただしエリア内の地区差が大きいため、一概には比較できません。
Q. 机上査定と訪問査定、どちらを依頼すればいいですか?
A. 目黒は地区差が大きいエリアなので、まず複数社の机上査定で相場観をつかみ、その後に信頼できる会社へ訪問査定を依頼するのが確実です。地区特性や耐震基準まで加味した査定額を確認できます。
Q. シンプルエストで目黒の売却相談はできますか?
A. はい。目黒・中目黒エリアの売却サポートに対応しています。実取引データをもとにした査定と、地区・築年数・管理状態を踏まえたご提案が可能です。
