住宅を購入する場合、ほとんどの人が利用する住宅ローン!ご夫婦が共働きであれば、単独でローンを組むよりご夫婦で組んだ方が借入額を増やせるというメリットがあります。ご夫婦で住宅ローンを組む場合は一般的には3パターンにわかれます。
夫婦で住宅ローンの3パターンとは?!
・ペアローン
・収入合算『連帯保証型』
・収入合算『連帯債務型』
ペアローンとは??
ご夫婦が同じ物件に対して別々の住宅ローンを組むことをいいます。
例えば6000万円の住宅ローンをペアで組む場合、お互い3000万円の住宅ローンを組むこともできますし、ご主人4000万円、奥様2000万円といった組み方もできます。
ペアローンの場合はお互いがお互いの連帯保証人になるケースが一般的です。
収入合算『連帯保証型(れんたいほしょうがた)』とは??
どちらかがメインで一本の住宅ローンを組むことをいいます。
例えばご主人がメインで住宅ローンを組むと奥様は『連帯保証人』となるのが民間金融機関では一般的です。
収入合算『>連帯債務型(れんたいさいむがた)』とは??
住宅ローンの契約は1本だけど、お2人に住宅ローンの返済する義務があります。
例えば、ご主人単独だと借入上限が4000万円だけど奥様の収入合算で借入上限が6000万円になった場合、奥様は『連帯債務者』になるので一緒に6000万円の住宅ローンを返済していきます。フラット35ではご夫婦で住宅ローンを組むと『連帯債務型』になります。
住宅ローン控除は使えるの??
ペアローン:お2人別々で住宅ローンを組んでいるのでお2人とも使えます。
連帯保証型:メインで契約している方しか使えません。
連帯債務型:住宅の持ち分に応じて住宅ローン控除が使えます。
例:ローン残高が3000万円
ご主人の持分が3分の2(2000万円)、奥様が3分の1(1000万円)の場合は
それぞれのローン残高に応じて控除が使えます。
団体信用生命保険(団信)は使えるの??
ペアローン:それぞれ加入します。
連帯保証型:メインで契約している方しか加入できません。
連帯債務型:フラット35は団信の加入は任意ですが、お2人で加入できるデュエット(夫婦連生団信)というのがあります。この場合、どちらかに万が一のことがあっても持分割合関係なく返済が免除になります。
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あまり考えたくはないですが、もし離婚をしたら・・・
選択肢としては
・売却
・どちらかが住み続ける
となります。
売却
売却してローンを完済できれば返済義務はなくなります。
どちらかが住み続ける
離婚をしても住宅ローンの契約は継続するので『ペアローン・連帯債務型・連帯保証型』の返済義務は消えません。
住んでいない家の住宅ローン返済をし続けるのは苦しいので、住み続ける人の単独の住宅ローンへの借り換えや連帯保証人の変更を金融機関へ相談してみましょう。
もちろん、離婚前提でマイホームを購入する人はいませんがもしそうなってしまった場合にこういった可能性があるとわかっていた方が落ち着いて対応できるかもしれませんので頭の片隅に入れておいてもらえたらと思います。
さいごに
ご夫婦で住宅ローンを組むのはもちろんメリットも多いですが、考えられるリスクもあります。ありきたりな言葉になってしまいますが、計画的に住宅ローンを利用しましょう。状況によってペアがいいのか連帯債務型がいいのか連帯保証型がいいのか分かれてくると思うので担当営業マンと相談しながら進めていきましょう!